2017.05.17
前回の授業では文字詰めについて、みっちり教えました。
「字間に水をためて、その分量が同じになるように。字間の面積が等しくなるように1字ずつ調整する」。
デザイナーってそんなことしてるの?と驚かれることもあるけど、腕のいい人ほどこだわって、美しい字詰めを追求しています。
広告や雑誌の見出し、ロゴに至るまで、文字詰めの作業というのは日常的に丁寧に行われます。
デザインがうまくなりたいと思うなら、まずは文字詰めをしっかりすること。
文字組みを制するものは、デザインを制する。と、力をこめて教えました。
授業では、まずゲームで練習して感覚をつかんだ後に、実際の課題で実践。(まったくの余談ですが、私が学生だったときは文字をコピー・切り貼りして、ドラフティングテープでとめ、それをトレースして烏口や筆できれいに塗って仕上げるというやり方でした。)
毎回の資料づくりは少しだけ大変ですが、準備万端の方が授業もスムーズ。
授業ではトンボや級数の意味、ショートカットの操作など実用的なことも意識して教えるように心がけを。
この子達がどんな仕事に就こうとも、思考の転換や捉え方で人生は楽しくなるのだと、そんなことも教えていきたいです。